1. |
アリフ・ラーム・ミーム,
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2. |
アッラー,かれの外に神はなく,永生し自存される御方であられる。
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3. |
かれは真理をもって,あなたに啓典を啓示され,その以前にあったものの確証とし,また(先に)律法と福音を下され,
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4. |
この前にも人びとを導き,(今)また(正邪の)識別を御下しになる。本当にアッラーの印を偽りであるとする者には,烈しい懲罰があろう。アッラーは偉力ならびなき応報の主であられる。
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5. |
本当に地においても天にあっても,アッラーに隠す何ものもない。
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6. |
かれこそは,御心のままにあなたがたを胎内に形造られる方である。かれの外に神はなく,偉力ならびなき英明な方であられる。
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7. |
かれこそは,この啓典をあなたに下される方で,その中の(ある)節は明解で,それらは啓典の根幹であり,他(の節)はあいまいである。そこで心の邪な者は,あいまいな部分にとらわれ,(その隠された意味の)欠陥を求めて,それに勝手な解釈を加えようとする。だがアッラーの外には,その(真の意味)を知るものはない。それで知識の基礎が堅固な者は言う。「わたしたちはこれ(クルアーン)を信じる。これは凡て主から(賜わったもの)である。」だが思慮ある者の外は,反省しない。
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8. |
(かれらは祈って言う。)「主よ,わたしたちを導かれた後,わたしたちの心をそらさないで下さい。あなたの御許から,わたしたちに御慈悲を与えて下さい。本当にあなたこそ,限りなく与えられる御方であられます。」
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9. |
「主よ,本当にあなたは疑いの余地のない(最後の審判の)日に,人びとを集められる方であられます。アッラーは約束をたがえられることはありません。」
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10. |
本当に(その日),不信者たちの財産も,その子女も,アッラーには何の役にも立たないであろう。かれらは業火の薪となろう,
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11. |
ちょうどフィルアウンの一族や,かれら以前の者がよい例で,かれらはわが印を拒否した。その罪のために,アッラーはかれらを捕えられた。アッラーは懲罰に厳重であられる。
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12. |
信仰を拒否する者に言ってやるがいい。「あなたがたは打ち負かされて,地獄に追い集められよう。何と悪い臥床であることよ。」
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13. |
両軍が遭遇した時,はっきりとあなたに印があった。一つはアッラーの道のために合戦する軍勢,外は不信心な者であった。かれら(不信者)の眼には,(ムスリム軍勢が)2倍に見えた。アッラーは御心に適う者を,かれの救護で擁護される。誠にその中には,炯限な者への教訓がある。
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14. |
様々な欲望の追求は,人間の目には美しく見える。婦女,息子,莫大な金銀財宝,(血統の正しい)焼印を押した馬,家畜や田畑。これらは,現世の生活の楽し・である。だがアッラーの御側こそは,最高の安息所である。
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15. |
言ってやるがいい。(ムハンマドよ)。「わたしはこれらよりも善いものを,あなたがたに告げようか。アジラーを畏れる者たちには,主の御許に楽園があり,川が下を流れている。かれらはその中に永遠に住・,純潔な配偶を与えられ,アッラーの御満悦を被るのである。アッラーはしもべたちを御存知であられる。」
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16. |
「主よ,わたしたちは本当に信じます。それであたしたちの罪を赦し,火(の責め苦)の懲罰から救って下さい。」と(祈って)言う。
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17. |
よく耐え忍び,誠実で,敬(虎?)に奉仕して,(道のために賜物を)施し,また暁に(罪の)赦しを祈る者たちである。
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18. |
アッラーはかれの外に神がないことを立証なされた。天使たちも正義を守る知識を授った者もまた(それを証言する)。偉力ならびなく英明なかれの外に,神はないのである。
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19. |
本当にアッラーの御許の教えは,イスラーム(主の意志に服従,帰依すること)である。啓典を授けられた人びとが,知識が下った後に相争うのは,只かれらの間の妬・からである。アッラーの印を拒否する者があれば,アッラーは本当に清算に迅速であられる。
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20. |
だからもしかれらが,あなたと論争するならば言いなさい。「わたしもわたしに従う者も,真心こめてアッラーに服従,帰依し仕えます。」また啓典を授っている人びとと無知の者たちに言いなさい。「あなたがたは服従,帰依したのか。」もし服従,帰依すれば,たしかに正しく導かれ,仮令かれらが背き去るにしても,あなたの務めは,只(啓示を)かれらに伝えるだけである。本当にアッラーはしもべたちを(漏れなく)御存知であられる。
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21. |
アッラーの印を信じないで,正義を無視して預言者たちを殺害した者,また公正を勧告する人びとを殺した者には,痛ましい懲罰があることを告げなさい。
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22. |
このような者たちの行いは,現世でも来世でも虚しく,かれらには援助者もない。
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23. |
あなたは啓典の一部を与えられていた者たちが,かれらの間の裁判を,アッラーの啓典(タウラート)に頼るようにと,呼びかけられるのを見なかったのか。だがかれらの一部は背き去った,かれらは転落者である。
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24. |
これは,かれらが「わたしたちが業火に触れたとしても何日かの間に過ぎないだろう。」と言うためで,かれらはその教えに就き,自分の樫造したものに欺かれて正しい教えから迷い出ているためである。
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25. |
疑いの余地のないその日,われがかれらを集める時には,どのように(かれらはなるだろう)。各人は,自分の稼いだことに対し(十分に)報いられ,不当に扱われないのである。
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26. |
(祈って)言え。「おおアッラー,王権の主。あなたは御望・の者に王権を授け,御望・の者から王権を取り上げられる。また御望・の者を高貴になされ,御望・の者を低くなされる。(凡ての)善いことは,あなたの御手にある。あなたは凡てのことに全能であられる。
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27. |
あなたは夜を昼の中に入らせ,昼を夜の中に入らせられる。またあなたは,死から生を(?)し,生から死を(?)せられる。あなたは御心に適う者に限りなく御恵・を与えられる。」
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28. |
信者たちは,信者を差し置いて不信心な者を親密な友としてはならない。これをあえてする者は,アッラーから(の助け)は全くないであろう。だがかれらが(不信者)から(の危害を)恐れて,その身を守る場合は別である。アッラーは御自身を(の・念じるよう)あなたがたに論される。本当にアッラーの御許に,(最後の)帰り所はある。
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29. |
言ってやるがいい。「あなたがたが胸の中にあることを,隠してもまた現わしても,アッラーはそれを知っておられる。かれは天にありまた地にある一切を知っておられる。アッラーは凡てのことに全能であられる。」
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30. |
凡ての人が,それぞれ行った善事と,その行なった悪事とを,まのあたりに見る日。かれらはその日と,その(行った悪事との)間に,遠い隔たりがあることを望むであろう。アッラーは,あなたがたにしたしく戒められる。アッラーはしもべたちに慈悲深くあられる。
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31. |
言ってやるがいい。「あなたがたがもしアッターを敬愛するならば,わたしに従え。そうすればアッラーもあなたがたを愛でられ,あなたがたの罪を赦される。アッラーは寛容にして慈悲深くあられる。」
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32. |
言ってやるがいい。「アッラーと使徒に従いなさい。」だがかれらがもし背き去るならば,誠にアッラーは信仰を拒否する者たちを御好・になられない。
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33. |
本当にアッラーは,アーダムとヌーフ,そしてイブラーヒームー族の者とイムラーンー族の者を,諸衆の上に御選びになられた。
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34. |
かれらは,一系の子々孫々である。アッラーは全聴にして全知であられる。
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35. |
イムラーンの妻がこう(祈って)言った時を思え,「主よ,わたしは,この胎内に宿ったものを,あなたに奉仕のために捧げます。どうかわたしからそれを御受け入れ下さい。本当にあなたは全聴にして全知であられます。」
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36. |
それから出産の時になって,かの女は(祈って)言った。「主よ,わたしは女児を生・ました。」アッラーは,かの女が生んだ者を御存知であられる。男児は女児と同じではない。「わたしはかの女をマルヤムと名付けました。あなたに御願いします,どうかかの女とその子孫の者を)呪うべき悪霊から御守り下さい。」
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37. |
それで主は,恵・深くかの女を嘉納され,かの女を純潔に美しく成長させ,ザカリーヤーにかの女の養育をさせられた。ザカリーヤ一が,かの女を見舞って聖所に入る度に,かの女の前に,食物があるのを見た。かれは言った。「マルヤムよ,どうしてあなたにこれが(来たのか)。」かの女は(答えて)言った。「これはアッラーの御許から(与えられました)。」本当にアッラーは御自分の御心に適う者に限りなく与えられる。
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38. |
そこでザカリーヤーは,主に祈って言った。「主よ,あなたの御許から,無垢の後継ぎをあたしに御授け下さい。本当にあなたは祈りを御聞き届け下さいます。」
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39. |
それからかれがなお聖所で礼拝に立っていた時,天使がかれに呼びかけた。「アッラーからヤヒヤーの音報をあなたに授ける。その子はアッラーの御言葉の実証者となり,尊貴,純潔で正しい人々の事の預言者となろう。」
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40. |
かれは言った。「主よ,どうしてわたしに男の子があり得ましょう。わたしはもう老齢になってしまい,妻は不妊でありますのに。」かれ(天使)は言った。「このように,アッラーは御望・のことを行われる。」
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41. |
そこでかれ(ザカリーヤー)は言った。「主よ,わたしに印を御示し下さい。」かれ(天使)は言った。「あなたは3日の間人間と話すことが出来ず,身振だけで意志を通じさせることになろう。これがあなたに与えられる印である。だから多くあなたの主を念し,朝にタべに讃えなさい。」
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42. |
天使たちがこう言った時を思い起せ。「マルヤムよ,誠にアッラーはあなたを選んであなたを清め,万有の女人を越えて御選びになられた。」
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43. |
「マルヤムよ,あなたの主に崇敬の誠を棒げてサジダしなさい。ルクーウ(立礼)するものと一緒にルクーウしなさい。」
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44. |
これは幽玄界の消息の一部であり,われはこれをあなたに啓示する。かれらが(篆?)矢を投げて誰がマルヤムを養育すべきかを決めた時,あなたはかれらの中にいなかった。またかれらが相争った時も,あなたはかれらと一緒ではなかった。
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45. |
また天使たちがこう言った時を思え。「マルヤムよ,本当にアッラーは直接ご自身の御言葉で,あなたに吉報を伝えられる。マルヤムの子,その名はマスィーフ・イーサー,かれは現世でも来世でも高い栄誉を得,また(アッラーの)側近の一人であろう。
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46. |
かれは揺り籠の中でも,また成入してからも人びとに語り,正しい者の一人である。」
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47. |
かの女は言った。「主よ,誰もわたしに触れたことはありません。どうしてあたしに子が出来ましょうか。」かれ(天使)は言った。「このように,アッラーは御望・のものを御創りになられる。かれが一事を決められ,『有れ。』と仰せになれば即ち有るのである。」
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48. |
主は啓典と英知と律法と福音とをかれに教えられ,
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49. |
そしてかれを,イスラエルの子孫への使徒とされた。(イーサーは言った。)「わたしは,あなたがたの主から,印を(西?)したのである。わたしはあなたがたのために,泥で鳥の形を造り,それに息を吹き込めば,アッラーの御許しによりそれは鳥になる。またアッラーの御許しによって,生れ付きの盲人や,願患者を治し,また死者を生き返らせる。またわたしは,あなたがたが何を食べ,何を家に蓄えているかを告げよう。もしあなたがたが(真の)信者なら,その中にあなたがたへの印がある。
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50. |
わたしはまた,わたしより以前に下された律法を実証し,またあなたがたに禁じられていたことの一部を解禁するために,あなたがたの主からの印を(西?)したのである。だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。
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51. |
本当にわたしの主はアッラーであり,またあなたがたの主であられる。だからかれに仕えなさい。これこそは,正しい道である。」
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52. |
イーサーは,かれらが信じないのを察知して,言った。「アッラー (の道)のために,わたしを助ける者は誰か。」弟子たちは言った。「わたしたちは,アッラー(の道)の援助者です。わたしたちはアッラーを信じます。わたしたちがムスリムであることの証人となって下さい。
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53. |
主よ,わたしたちは,あなたが下されたものを信じ,あなたの使徒に従います。それであたしたちを証人たちと一緒に,書きとめて下さい。」
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54. |
かれら(不信者)は策謀したが,アッラーも策謀なされた。だが最も優れた策謀者は,アッラーであられる。
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55. |
アッラーがこう仰せられた時を思い起せ。「イーサ―よ,われはあなたを召し,われのもとにあげて,不信心者(の虚偽)から清めるであろう。またわれは,あなたに追従する者を,審判の日まで,不信心の者たちの上位におくであろう。それからあなたがたは(皆)われの許に帰り,あなたがたが争っていたことに就いて,われは裁決を下すであろう。
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56. |
その時われは,現世においても来世でも不信心な者たちに厳しい懲罰を与えよう。(誰一人)かれらを助ける者もない。」
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57. |
主は信仰して善行に動む者を(十分に)報奨される。だがアッラーは,不義を行う者を御好・にならない。
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58. |
「これはわれがあなたに読・聞かせる印であり,また英知に満ちた教訓である。」
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59. |
イーサーはアッラーの御許では,丁度アーダムと同じである。かれが泥でかれ(アーダム)を創られ,それに「有れ。」と仰せになるとかれは(人間として)存巧した。
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60. |
真理はあなたの主から(来る)。だから懐疑の徒の仲間となってはならない。
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61. |
(イーサーに関する)真実の知識があなたに下された後,もしかれに就いてあなたと議論する者があれば,言ってやるがいい。「さあ,わたしたちの子孫とあなたがたの子孫,わたしたちの妻たちとあなたがたの妻たち,わたしたちとあなたがたを一緒に呼んで,アッラーの御怒りが嘘付き者の上に下るように祈ろう。」
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62. |
誠にこれは,真実な物語である。アッラーの外に神はない。本当にアッラーは偉力ならびなく英明であられる。
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63. |
だがかれらがもし,背き去るならば,アッラーは悪を行う者を熟知される。
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64. |
言ってやるがいい。「啓典の民よ,わたしたちとあなたがたとの間の共通のことば(の下)に来なさい。わたしたちはアッラーにだけ仕え,何ものをもかれに列しない。またわたしたちはアッラーを差し置いて,外のものを主として崇ない。」それでもし,かれらが背き去るならば,言ってやるがいい。「わたしたちはムスリムであることを証言する。」
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65. |
啓典の民よ,何故あなたがたは,イブラーヒームのことで論争するのか。律法と福音とは,かれ以後に下されたのではないか。あなたがたは理解しないのか。
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66. |
本当にあなたがたは,(いくらか)知識のあることに就いて(さえ)論争に陥るのに,どうしてあなたがたは,知識のないことに就いて論争するのか。アッラーは知っておられるが,あなたがたは(何も)知らない。
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67. |
イブラーヒームはユダヤ教徒でもキリスト教徒でもなかった。しかしかれは純正なムスリムであり,多神教徒の仲間ではなかったのである。
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68. |
本当にイブラーヒームに最も近い人びとは,かれの追従者とこの預言者(ムハンマド),またこの教えを信奉する者たちである。アッラーこそは,信者たちを愛護される御方であられる。
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69. |
啓典の民の一派は,あなたがたを迷わせようと望んでいる。だがかれらは自分自身を迷わすだけで,自らはそれに気付かない。
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70. |
啓典の民よ,何故アッラーの印を拒否するのか,あなたがたは(自ら)その証人ではないか。
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71. |
啓典の民よ,あなたがたは何故虚偽で真理を覆い,(悪いことと)知りながら真理を隠すのか。
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72. |
啓典の民の一派は言う。「一日の始めには信者ムスリムたちに下されたものを信じて,(その日の)終りには拒否するがいい。恐らくかれら(ムスリムになった者)は,(イスラームを捨てて,わたしたちの方に)戻って来るであろう。
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73. |
ただし(本心では)あなたがたの教えに従う者の外は,信じてはならない。」言ってやるがいい。「本当の導きは,アッラーの御導きである。あなたがたに与えられたものと同じものを外の者が与えられ,かれらがあなたがたと主の御前で論争する(ことを恐れる)のか。」言ってやるがいい。「凡ての賜物は,アッラーの御手にあり。かれは御心に適う者にそれを授ける。アッラーは厚施にして全知であられる。
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74. |
かれは御心に適う者を,引き立て慈悲を御与えになる。アッラーは,偉大な施恩の主であられる。」
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75. |
啓典の民の中には,あなたが千金を託してもこれを返す者もあれば,あなたが不断に催促しない限り,一枚の銀迂を託しても返さない者もある。それはかれらが「無知の者たちに就いては,わたしたちに責めはない。」と言うためである。かれらは故意に,アッラーに虚偽を語るものである。
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76. |
いや本当にアッラーは,自分の約束を全うし,自分の義務を果たす者を愛でられる。
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77. |
アッラーの約束と,自分の誓いとを売って僅かな利益を購う者は,来世において得分はないであろう。復活の日には,アッラーはかれらに御言葉も与えず,また顧・られず,清められることもない。かれらは痛ましい懲罰を受けるであろう。
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78. |
かれらの中には,自分の舌で啓典をゆがめ,啓典にないことを啓典の一部であるかのように,あなたがたに思わせようとする一派がある。またかれらは,アッラーの御許からではないものを,「それはアッラーから来たものだ。」と言う。かれらは故意にアッラーに就いて虚偽を語る者である。
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79. |
啓典と英知と預言者としての天分をアッラーからいただいた一人の人間でありながら,後になって人びとに向い,「あなたがたはアッラーの外に,わたしを崇拝しなさい。」とは言えない。むしろ「あなたがたは,主の忠実なしもベとなりなさい。あなたがたは啓典を教えられているのである。それを誠実に学びなさい。」と(言うべきである)。
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80. |
かれは天使や預言者たちを主としなさい,と命じることも出来ない。あなたがたがムスリムになった後,かれがどうして,不信心をあなたがたに命じることが出来ようか。
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81. |
アッラーが預言者たちと約束された時を思え。(かれは仰せられた)。「われは啓典と英知とをあなたがたに授ける。その後で,あなたがたが持つ(啓典)を実証するため,一人の使徒があなたがたのところに来るであろう。(その時)あなたがたはかれを信じ,かれを助けなさい。」かれは仰せられた。「あなたがたはこれを承知するか。このことについて,われと固い約束をするか」かれらは申し上げた,「承知しました」「それならあなたがたは証言しなさい。われもあなたがたと共に立証しよう。」と仰せられた。
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82. |
その後で,背いたならば,それらの者こそ背信者である。
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83. |
アッラーの宗教の外に,他(の宗教)を求めるというのか,天と地にあるものは,好むと好まざるとを問わず,只かれに服従,帰依し,かれ(の許)に帰されるのである。
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84. |
言え,「わたしたちはアッラーを信じ,わたしたちに下されたものを信じ,またイブラーヒーム,イスマーイール,イスハーク,ヤアコーブおよび諸支挨に下されたものを信じ,またムーサーとイーサーと(その他の)預言者たちに主から授かったものを信じます。わたしたちはかれら(預言者たち)の間に,どんな差別もしません。わたしたちは,只かれに服従,帰依します。」
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85. |
イスラーム以外の教えを追求する者は,決して受け入れられない。また来世においては,これらの者は失敗者の類である。
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86. |
アッラーはどうしてこれらの者を導かれようか,一度信仰を受け入れて後,不信心になる仲間,また使徒が真実であることを証言し,明証がかれらに来た後,不信心になる仲間を。本当にアッラーは,不義の民を御導きにならない。
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87. |
かれらへの報酬は,アッラーと天使たち,そして人びとが一斉にかれらの上に注ぐ呪であり,
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88. |
かれらは永遠にその中に住むであろう。その懲罰は軽減されないし,また猶予されない。
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89. |
だが後に悔い改めて,身を修める者は別である。本当にアッラーは,寛容にして慈悲深くあられる。
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90. |
だが一度信仰した後不信心になり,不信心を増長した者は,悔悟しても決して受け入れられないであろう。かれらは迷い去った者である。
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91. |
信仰を拒否する不信者として死ぬ者は,仮令大地に満ちる程の黄金でその罪を償おうとしても,決して受け入れられない。これらの者には痛ましい懲罰があり,助ける者もな
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92. |
あなたがたは愛するものを(施しに)使わない限り,信仰を全うし得ないであろう。あなたがたが(施しに)使うどんなものでも,アッラ―は必ず御存知である。
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93. |
律法が下される以前は,イスラエルの子孫が自ら禁じていたものの外,一切の食物はイスラエルの子孫に合法であった。(かれらに)言ってやるがいい。「もしあなたがたが真実なら,律法をもってきてそれを読誦しなさい。」
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94. |
その後においてもアッラーに関し虚偽を述べる者は,不義を行う者である。
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95. |
言ってやるがいい。「アッラーは真実を語られる。だから純正なイブラーヒームの教えに従いなさい。かれは,多神教徒の仲間ではなかった。」
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96. |
本当に人々のために最初に建立された家は,バッカのそれで,それは生けるもの凡てへの祝福であり導きである。
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97. |
その中には,明白な印があり,イブラーヒームが礼拝に立った場所がある。また誰でもその中に入る者は,平安が与えられる。この家への巡礼は,そこに赴ける人びとに課せられたアッラーヘの義務である。背信者があっても,まことにアッラーは万有に(超越され)完全に自足されておられる方である。
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98. |
言ってやるがいい。「啓典の民よ,あなたがたはアッラーの印を拒否するのか。アッラーはあなたがたの行う凡てのことを見ておられるのだ。」
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99. |
言ってやるがいい。「啓典の民よ,あなたがたは何故アッラーの道から信仰する者たちを拒否し,曲げさせようとするのか。あなたがたは(アッラーの御導きを)立証した者ではないか。アッラーはあなたがたの行うことを見逃されない。」
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100. |
信仰する者よ,あなたがたがもし啓典の民であるからといって一分派に従うならば,かれらは信仰に入ったあなたがたを不信心者に引き戻すであろう。
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101. |
どうしてあなたがたは,信仰を拒否することが出来ようか,アッラーの啓示があなたがたに読誦され,またかれの使徒は,あなたがたの間にいるではないか。アッラーにしっかりと縋っている者は,必ず正しい道に導かれるのである。
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102. |
あなたがた信仰する者よ,十分な畏敬の念でアッラ―を畏れなさい。あなたがたはムスリムにならずに死んではならない。
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103. |
あなたがたはアッラーの絆に皆でしっかりと縋り,分裂してはならない。そしてあなたがたに対するアッラーの恩恵を心に銘じなさい。初めあなたがたが(栗いに)敵であった時かれはあなたがたの心を(愛情で)結び付け,その御恵・によりあなたがたは兄弟となったのである。あなたがたが火獄の穴の辺りにいたのを,かれがそこから救い出されたのである。このようにアッラーは,あなたがたのために印を明示される。きっとあなたがたは正しく導かれるであろう。
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104. |
また,あなたがたは一団となり,(人びとを)善いことに招き,公正なことを命じ,邪悪なことを禁じるようにしなさい。これらは成功する者である。
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105. |
明証がかれらに来た後分裂し,また論争する者のようであってはならない。これらの者は,厳しい懲罰を受けるであろう。
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106. |
その日ある顔は白くなり,またある顔は黒くなる。顔が黒くなった者には(言われよう)。「あなたがたは一度信仰した後,不信心に返った。あなたがたは不信仰であったために,懲罰を味わうのである。」
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107. |
だがその顔が白くなった者は,アッラーの慈愛をこうむり,永遠にその中に住む。
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108. |
これらはアッラーの印である。われは真理によってこれをあなたに読・聞かせる。アッラーは凡てのものに,不公正を望まれない。
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109. |
天にあり地にある凡てのものは,アッラーの有である。(一切の)事物は,アッラーに帰される。
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110. |
あなたがたは,人類に遺された最良の共同体である。あなたがたは正しいことを命じ,邪悪なことを禁じ,アッラーを信奉する。啓典の民も信仰するならば,かれらのためにどんなによかったか。だがかれらのある者は信仰するが,大部分の者はアッラーの掟に背くものたちである。
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111. |
かれらは只少しの邪魔をするだけで,あなたがたに害を与えられない。仮令敵対しかけてきてもあなたがたに背を向けてしまい,誰からの助けも得られないであろう。
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112. |
かれらはどこに行っても,屈辱を受けるであろう。アッラーから(保護)の聖約を授かるか,人びとと(攻守)の盟約をしない限りは。かれらはアッラーの怒りを被むり,貧困に付きまとわれよう。これはかれらが,アッラーの印を信じずに,正義を無視して預言者たちを殺害したためである。これはかれらが反抗して法を越えていたためである。
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113. |
かれら(全部)が同様なのではない。啓典の民の中にも正しい一団があって,夜の間アッラーの啓示を読誦し,また(主の御前に)サジダする。
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114. |
かれらはアッラーと最後の日とを信じ,正しいことを命じ,邪悪なことを禁じ,栗いに善事に競う。かれらは正しい者の類である。
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115. |
かれらの行う善事は,一つとして(報奨を)拒否されることはないであろう。アッラーは主を畏れる者を御存知であられる。
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116. |
本当に信仰しない者の財宝もその子女も,アッラーに対しては少しも役立たないであろう。かれらは業火の住人である。永遠にその中に住む。
|
117. |
かれらが,この世の生活で費すものを例えれば,(霜を運ぶ)寒風が邪悪の者たちの田畑を襲い,その作物を減ばすようなもの。アッラーはかれらを損われない。だがかれらは自ら自分を損っている。
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118. |
信仰する者よ,あなたがたの仲間以外の者と,親密にしてはならない。かれらはあなたがたの堕落を厭わない。あなたがたの苦難を望んでいる。憎悪の情は,もうかれらのロからほとばしっている。だがその胸の中に隠すところは,更に甚しい。われは既に種々の印を,あなたがたに鮮明にした。只あなたがたの理解する力が問題なだけである。
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119. |
それ,あなたがた(ムスリム)はかれらを愛しているが,かれらはあなたがたを愛してはいない。あなたがたはどの啓典も信じる。だがかれらはあなたがたと会うと,「わたしたちは信じる。」と言う。しかしかれらだけの時は,あなたがたに憤激して指先を(噛?)む。言ってやるがいい。「憤死しなさい。アッラーはあなたがたが胸の中に抱くことを知っておられる。」
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120. |
あなたがたに幸運が訪れると,かれらは憂い,もし災難があなたがたを襲えば,かれらは喜ぶ。だがあなたがたが忍耐して,主だけを畏れているならば,かれらの陰謀は少しもあなたがたを害しないであろう。誠にアッラーはかれらの行うこと全てを知っておられる。
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121. |
あなたが早朝に家を出て,信者たちを戦間の配置につかせた時を思え。アッラーは全聴にして全知であられる。
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122. |
あなたがたの中の2団が,臆病で怯んだ時を思え。だがアッラーはかれらを援護された。だから,信者は(不断に)アッラーを信頼すべきである。
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123. |
アッラーは,あなたがたがバドルで微弱であったとき,確かに助けられた。だからアッラーを畏れなさい。きっとあなたがたに感謝の念が起きるであろう。
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124. |
あなたが信者たちに言ったことを思い起せ。「主が,3千の天使を御下しになってあなたがたを助けられても,まだ充分ではないのか。
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125. |
いやそれどころか,あなたがたが耐え忍んで,主を畏れるならばもし敵軍が急襲して来ても,主は,5千の天使であなたがたを援助されるであろう。」
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126. |
アッラーは,只あなたがたの心の安らぎのために,吉報を伝えられた。偉力ならびなく英明であられるアッラーの御許からの外には,助けはないのである。
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127. |
これはかれが,一部の不信者を切り崩し,かれらを卑しめ,失望させ退かせるためである。
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128. |
(アッラーが)かれらに哀れ・をかけられたのか,それとも懲罰なされるかは,あなたに関わることではない。かれらは本当に不義を行う者である。
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129. |
天にあり地にある凡てのものは,アッラーの有である。かれは御望・の者を赦し,また御望・の者を罰される。アッラーは寛容にして慈悲深くあられる。
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130. |
あなたがた信仰する者よ,倍にしまたも倍にして,利子を貪ってはならない。アッラーを畏れなさい。そうすればあなたがたは成功するであろう。
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131. |
そして信仰を拒否する者のために準備されている業火を恐れなさい。
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132. |
アッラーと使徒に従いなさい。そうすればあなたがたは,慈悲を受けられるであろう。
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133. |
あなたがたの主の御赦しを得るため,競いなさい。天と地程の広い楽園に(入るために)。それは主を畏れる者のために,準備されている。
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134. |
順境においてもまた逆境にあっても,(主の贈物を施しに)使う者,怒りを押えて人びとを寛容する者,本当にアッラーは,善い行いをなす者を愛でられる。
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135. |
また醜悪な行いをしたり,過失を犯した時,アッラーを念してその罪過の御赦しを請い,「アッラーの外に,誰が罪を赦すことが出来ましょう。」(と祈る者),またその犯したことを,故意に繰り返さない者。
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136. |
これらの者への報奨は,主からの寛大な御赦しと,川が下を流れる楽園であり,かれらはその中に永遠に住むであろう。奮闘努力する者への恩恵は何とよいことであろう。
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137. |
あなたがた以前にも多くの摂理の例があった,あなたがたは地上を旅して,真理を嘘という者の最後がどうであったかを見なさい。
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138. |
これは人びとに対する説き明かしであり,また主を畏れる者への導きであり,訓戒である。
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139. |
それで気力を失ったり,また絶望してはならない。あなたがたが信者ならば,必ず勝利を得るのである。
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140. |
あなたがたがもし損傷を被っても,相手方もまた同様の打撃を受けている。われは人間の間に(種々の運命の)こんな日を交栗に授ける。アッラーはこれによって(本当の)信者を知り,あなたがたの中から(真理のための殉教の)実証者をあげられる。アッラーは不義の徒を愛されない。
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141. |
アッラーは,このようにして信仰する者たちを清め,信仰を拒否する者を没落させられる。
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142. |
アッラーが,あなたがたの中奮闘努力する者と,よく耐え忍ぶ者が,誰であるかを知られない間に,あなたがたは楽園に入れると考えるのか。
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143. |
本当にあなたがたは,死に当面する前は,それを望んでいたではないか。今,まさにあなたがたはそれを目の前に見たであろう。
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144. |
ムハンマドは,一人の使徒に過ぎない。使徒たちはかれの前に逝った。もしかれが死ぬか,または殺されたら,あなたがたは踵を返すのか。誰が踵を返そうとも,少しもアッラーを損うことは出来ない。だがアッラーは,感謝(してかれに仕える)者に報われる。
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145. |
アッラーの御許しがなくては,誰も死ぬことは出来ない。その定められた時期は,登録されている。誰でも現世の報奨を求める者には,われはこれを与え,また来世の報奨を求める者にも,われはそれを与える。われは感謝(して仕える)者には,直ちに報いるであろう。
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146. |
どれ程の預言者が,信心深い多くの敬神な衆と共ヤこ戦ったか。かれらはアッラーの道において,遭遇したことに気力を落さないで,また弱気にもならず屈しなかった。誠にアッラーは耐え忍ぶものを愛でられる。
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147. |
(どんな時でも)かれらがロにするのは,唯こういう言葉であった。「主よ,わたしたちの様々な罪や行き過ぎた行いを赦して下さい。わたしたちの足場を固め,不信心な者たちに対して力を与え助けて下さい。」
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148. |
こうしてアッラーは,かれらに現世の報奨と,来世の善美の報奨を授ける。アッラーは善い行いをなす者を愛でられる。
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149. |
信仰する者よ,あなたがたがもし不信心者に従うならば,かれらはあなたがたの踵を返させ,失敗者に後戻りさせるであろう。
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150. |
いや,アッラーこそは,あなたがたを愛護し,また最も優れた援助を与えられる方であられる。
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151. |
やがてわれは,不信心な者の胸の中に,恐怖を投げ込もう。それはかれらが,何の権威も授けられていないものを,アッラーと同位に崇めたためである。かれらの住・家は業火である。不義を行う者の住まいこそ哀れである。
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152. |
本当にあなたがたが,アッラーの許しの下に,敵を撃破した時,かれはあなたがたへの約束を果たされた。だがかれが,あなたがたの好むもの(戦利品)を見せられた後,しりご・するようになり,事に当って争いはじめ,ついに命令に背くようになった。あなたがたの中には,現世を欲する者もあり,また来世を欲する者もある。そこでかれは試・のために,あなたがたを敵から退却させられた。だがかれは,もうあなたがたを許された。アッラーは信者たちには,慈悲深くあられる。
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153. |
その時使徒は,後から呼び戻したのだが,あなたがたは(逃げ道を)駆け登り,他を顧・なかった。それでかれは苦難につぐ苦難で,あなたがたに報われる。これはあなたがたが失ったものに就いて悲しまず,また遭遇したことを悲しまないように(という配慮からなされたこと)。アッラーはあなたがたの行うことを知り尽くされる。
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154. |
それからかれは,苦難の後の安らぎをあなたがたに下される。あなたがたは僅かな眠りに陥ったが,一部のものは自分のこと(だけ)を苦慮して,アッラーに対し間違った(多神,無神論者の)考え方をして愚かな臆測をし,(心の中で)言った。わたしたちはこのことで,一体何を得るのであろうか。」言ってやるがいい。「本当にこのことは,凡てアッラーに属するのである。」かれらはあなたに言えないことを,自分で隠している。そしてまた(心の中で)言った。「もしわたしたちがこのことで何か得るのならば,わたしたちはここで殺されないであろう。」言ってやるがいい。「仮令あなたがたが家の中にいたとしても,死が宣告された者は,必ずその死ぬ場所に出て行くのである。」これはアッラーが,あなたがたの胸に抱いていることを試・,あなたがたの胸の中に抱くものを,払い清められるためである。本当にアッラーはあなたがたが胸に抱くことを熟知なされる。
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155. |
両軍が相対した日,あなたがたの中に敗退した者があったのは,かれらが稼いだ或ること(罪)のために,悪魔が躓かせたためである。だがアッラーはかれら(の誤ち)を許された。アッラーは寛容にして大度量であられる。
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156. |
あなたがた信仰する者よ,不信者のようであってはならない。かれらの兄弟(同胞)が地上を旅し,または戦争に出征している時,(不信者のように)「かれらがもしわたしたちと一緒にいたならば死なずに済・,また殺されなかったであろうに。」と言うのは,アッラーがそのことでかれらの心に悲嘆を引き起こされたためである。アッラーは御心のままに生を授け,また死を与えられる。アッラーはあなたがたの行うことを御存知であられる。
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157. |
仮令あなたがたが,アッラーの道のために,殺害されまたは死んでも,アッラーの寛容と慈悲とは,かれらの蓄えた凡てのものより優れている。
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158. |
仮令あなたがたが死んでもまたは殺害されても,あなたがたは必ずアッラーの御許に召し集められるのである。
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159. |
あなたがかれらを優しくしたのは,アッラーの御恵・であった。あなたがもしも薄情で心が荒々しかったならば,かれらはあなたの周囲から離れ去ったであろう。だからかれら(の過失)を許し,かれらのために(アッラーの)御赦しを請いなさい。そして諸事にわたり,かれらと相談しなさい。いったん決ったならば,アッラーを信頼しなさい。本当にアッラーは信頼する者を愛でられる。
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160. |
アッラーがもしあなたがたを助けられれば,何ものもあなたがたに打ち勝つ者はない。もしかれがあなたがたを御捨てになったらば,かれの外に誰があなたがたを助けることが出来ようか。だから信者たちはアッラーを信頼しなさい。
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161. |
凡そ預言者に,不誠実なことはあり得ない。不誠実な者は審判の日に,その着服したものを持ち出すであろう。その時各人は,その行いに対し完全な報いを受け,不当に扱われない。
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162. |
アッラーの喜ばれるところに従う者は,アッラーから怒りを被る者のようであってなるものか。かれの住まいは地獄である。何と哀れな行く末であろうか。
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163. |
アッラーの御許(の賞罰)においては,かれらの間にも差別があろう。アッラーは,かれらの行うことを御存知であられる。
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164. |
本当にアッラーは,信者たちに対して豊かに恵・を授けられ,かれらの中から,一人の使徒をあげて,啓示をかれらに読誦させ,かれらを清め,また啓典と英知を教えられた。これまでかれらは明らかに迷い誤の中にいたのである。
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165. |
ところが,一度あなたがたに艱難が下ると,且つてこれに2倍する程の打撃を(敵に)与えたのに,あなたがたは言う。「これは一体どうしたことか。」言ってやるがいい。「それはあなたがた自身から来たものである。本当にアッラーは凡てのことに全能であられる。」
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166. |
両軍が相会した日に,あなたがたの被ったことはアッラーの御許しによったもので,それはかれが(それによって)信者を知っておられ,
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167. |
偽信者をも知っておられるためであった。「アッラーの道のために出征しなさい。それとも(自分の町を)守備しなさい。」と言われると,「かれらはわたしたちに戦うこと(の価値)が分れば,あなたがたに従おう」と言った。その日かれらは,信仰よりも背信に近かった。かれらのロは心にもないことを言う。だがアッラーは,かれらの隠すことを凡て知っておられる。
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168. |
かれらの同胞(の戦死)に就いて,「かれらがわたしたち(の言)に従って,座視していたら,殺されなかったものを。」と言う者がある。言ってやるがいい。「もしあなたがたの言葉が真実ならば,あなたがたは,先ず自分で死から免れて・なさい。」
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169. |
アッラーの道のために殺害された者を,死んだと思ってはならない。いや,かれらは主の御許で扶養されて,生きている。
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170. |
かれらはアッラーの恩恵により,授かったものに満悦し,かれらのあとに続く(生き残った)人たちのために喜んでいる。その(生き残った)人たちは恐れもなく憂いもないと。
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171. |
アッラーの御恵・と恩恵を喜び,またアッラーが信者への報奨を,決してむだにされないことを喜んでいる。
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172. |
負傷した後でもアッラーと使徒の呼びかけに応えた者,正義を行い,また主を畏れる者には,偉大な報奨がある。
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173. |
人びとが,かれらに向かって言った。「見なさい,あなたがたに対して大軍が集結している。かれらを恐れるべきである。」だがこのことが却ってかれらの信仰を深めた。そして「わたしたちには,アッラーがいれば万全である。かれは最も優れた管理者であられる。」と言った。
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174. |
だからこそかれらは,アッラーの御恵・と恩恵に浴して帰って来た。艱難にも遭遇しないで,かれらはアッラーの喜ばれるところに従うことが出来た。本当にアッラーは偉大な恩恵の主であられる。
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175. |
かの悪魔は,かれの追従者たちを,恐れさせるだけである。だからあなたがたが真の信者ならば,かれらを畏れずわれを畏れなさい。
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176. |
不信心に向かって急ぐ者のために,あなたの心を痛ませてはならない。かれらは,少しもアッラーを損えない。アッラーは来世において,かれらに福分を与えることを望まれない。かれらは重い懲罰を受けるだけである。
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177. |
信仰の代りに不信心を購なった者は,少しもアッラーを損えない。かれらは手痛い懲罰を受けるであろう。
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178. |
信じない者にわれが与える猶予を,かれら自身にとり有利だと思わせてはならない。われは只,かれらの不義を増長させるために,それを与えているのである。かれらは恥ずべき懲罰を受けるであろう。
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179. |
アッラーは,信者たちの善い者の中から悪い者を区別されるまでは,決してかれらを今の状態で放置されないであろう。またアッラーは幽玄界のことを,あなたがたに現わされない。だがアッラーは御心に適う者を使徒に選ばれる。だがあなたがたは,アッラーとかれの使徒を信じなさい。あなたがたが主を信じて畏れるなら,偉大な報奨を受けるであろう。
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180. |
アッラーの恩恵によって与えられたものを出すのを嫌う者に,自分のためにそれが有利だと思わせてはならない。いや,それはかれらのために有害である。かれらの出すのを嫌ったそのものが,復活の日には,かれらの首にまつわるであろう。天と地の遺産は,アッラーに属する。アッラーはあなたがたの行うことを熟知される。
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181. |
「本当にアッラーは貧乏であられるが,わたしたちは富んでいる。」とロにした者の言葉を,アッラーは確かに御聞になられた。われはかれらの言ったこと,またかれらが,妄りに預言者を殺害したことを記録して置く。われは言う。「あなたがたは炎熱の刑を味わえ。
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182. |
これはあなたがたの自業自得である。アッラーはそのしもべたちに,決して不正を行われない。」
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183. |
かれらは「アッラーはわたしたちに約束なされた。(だから)どんな使徒も,(天からの)火で食い尽くされる供物を強すまでは,決して信じない。」と言う。言ってやるがいい。「わたし以前にも,使徒たちが明証とあなたがたの求めるものを携えて来た。もしあなたがたの言葉が真実なら,何故かれら(使徒たち)を殺害したのか。」
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184. |
かれらがあなた(ムハンマド)を,嘘付きであるとしても,同じように,あなた以前に来た使徒たちも,嘘付きであるとされている。かれらが,明証や書巻や輝かしい啓典を携えて来たにも拘らず。
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185. |
誰でも皆死を味わうのである。だが復活の日には,あなたがたは十分に報いられよう。(またこの日)業火から遠ざけられた者は,楽園に入れられ,確実に本望を成就する。この世の生活は,偽りの快楽に過ぎない。
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186. |
あなたがたは,財産や生活などに就いて必ず試・にあう。そしてあなたがた以前に啓典を下された者からも,多神教徒からも,多くの悪ロを聞かされるであろう。だがあなたがたが耐え忍んで主を畏れるならば,本当にそれは,物事を決断し成し遂げることになる。
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187. |
アッラーが,且つて啓典の民と約束された時のことを思い起せ。「あなたがたはこれを人びとに説明して,隠してはならない。」だがかれらはこれを背後に捨て,僅かな代償でこれを売った。かれらの取引は何と災いであることよ。
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188. |
自分の行ったことを誇る者,また行わないのに,称讃されるのを好む者のことなど考えてはならない。これらの者が,懲罰を免れると考えてはならない。かれらは厳しい懲罰を受けるであろう。
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189. |
天と地の大権は,アッラーの有である。アッラーは凡てのことに全能であられる。
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190. |
本当に天と地の創造,また夜と昼の交替の中には,思慮ある者への印がある。
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191. |
または立ち,または座り,または横たわって(不断に)アッラーを唱念し,天と地の創造に就いて考える者は言う。「主よ,あなたは徒らに,これを御創りになったのではないのです。あなたの栄光を讃えます。火の懲罰からわたしたちを救って下さい。
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192. |
主よ,本当にあなたは業火に投げ込まれた者を,必ず屈辱でおおわれる。不義の者には援助者はないであろう。
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193. |
主よ,本当にわたしたちは『あなたがたの主を信仰しなさい。』と信仰に呼ぶ者の呼び声を開いて,信仰に入りました。主よ,わたしたちの罪を赦されて,凡ての罪業をわたしたちから抹消して,信仰の達成者たちと一緒にあなたに召してください。
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194. |
主よ,あなたの使徒たちによって,わたしたちに約束されたものを授け,また審判の日には屈辱から救って下さい。本当にあなたは,決して約束を無になさいません。」
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195. |
主はかれら(の祈り)を聞き入れられ,(仰せられた)。「本当にわれは,あなたがたの誰の働いた働きもむだにしないであろう。男でも女でも,あなたがたは栗いに同士である。それで移住した者,故郷から追放された者,わが道のために迫害され,また奮戦して殺害された者こは,われはきっとかれらから凡ての罪業を消滅して,川が下を流れる楽園に入らせよう。」これはアッラーの御許からの報奨である。アッラーの御許にこそ,最も優れた報奨がある。
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196. |
あなたは,不信者が地上をあちこち歩き回わっているのに感わされてはならない。
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197. |
これは片時の歓楽である,やがて地獄がかれらの住まいとなろう。それは悪い臥床である。
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198. |
だが主を畏れる者には,川が下を流れる楽園があり,かれらは永遠にその中に住むであろう。これはアッラーの御許からの歓待である。正しき者のため,アッラーの御許に(準備して)あるものは最も優れている。
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199. |
啓典の民の中にも,アッラーを信仰し,あなたがたに下されたものとかれらに下されたものを信じて,アッラーに謙虚に仕え,僅かな代価でアッラーの啓示を売ったりしない者がいる。これらの者には,アッラーの御許で報奨があろう。本当にアッラーは清算に迅速であられる。
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200. |
あなたがた信仰する者よ,耐え忍びなさい。忍耐に極めて強く,栗いに堅固でありなさい。そしてアッラーを畏れなさい。そうすればあなたがたは成功するであろう。
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